ある住宅業界誌が住まいに求める重点項目についてアンケート調査を行ったところ、「価格」と「性能」が優先順位ツートップという結果でした。

特に20代、30代は価格を重視する傾向が強く、まだ収入の少ない子育て世代が価格にシビアなのは頷けます。

性能について意外だったのは20代からのすべての年代において、男性より女性の方が性能に関心が高いという結果。これまで「女性は性能に関心がない」と言われてきましたが、実は堅実な女性は高性能住宅を求めているのかもしれません。

では、高性能住宅とは一体何でしょう?「冬暖かくて夏涼しい」とか「地震がきても丈夫で安心」とか「維持管理がラクで長持ち」とか、なんとなくそんなイメージでしょうか。

残念ながら高性能住宅にはっきりした定義はありません。ですが、快適に暮らすために必要な性能として目安となるものはあります。

地盤調査1

 地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)

地盤調査2

         地盤補強

性能を裏付ける目安として、当社ではすべての現場で地盤調査を行い、地盤の強さに応じた地盤補強を実施しています。

また耐震基準、省エネ基準に準拠するのはもちろん、性能の高い建築材料を利用した家づくりを心がけています。

さらに、全ての新築住宅で2回の気密性能試験を実施し、C値(相当すき間面積)0.3を目指すなど、技術の向上に努めています。

気密試験
         気密試験

ただ、性能を高めようとすればそれだけ、建材コストも手間も増え費用がかさみます。

また住宅は一棟一棟異なるため、客観的な性能データを高めても感覚的な心地よさと必ずしも比例するとは限りません。

私たちは性能データはあくまで目安として捉え、毎日勉強を積み重ねながら、よりよい住まいを模索しています。高性能や低価格など何かの一要素に偏るのではなく、バランスのとれた家づくりを提案しています。